神様つづき

ヤクづけ純情5秒前―――

もっと大きな視野で見てみようよ このせまい生活をさあ。

息切れして必死んなって、生きてるなんてつまんないよ! そんなのさあ

もうサイアク! まわりが 何と言おうと まちがっても助けてなんかくんないんだから聞いちゃダメさ。 男も女もいっしょ。今や“性欲の鬼”がうようよしてる世の中だ、純情がバカにされるだけってくらい。 気づいてないやつはずっとバカを見続けるだろうね、この先。  あ~あ、 あの娘なるべく早くヤらしてくないかなぁ… それによって俺の今後の プランがかわってくるんだけどなぁ。…っつってもまァ、ひとりだけどね 今は。

 

面倒―――

 

面倒臭がり屋か、そうだそれを忘れてた。今そうなんだ、俺は。

好きなこと書きたいって思っていても 結局 面倒臭がりが邪魔してて何も

できないでいるんだ。ハハッ、そうかそうだったのか、(笑)

それもそのハズ 昔一度、いや何度もそれで悩んでたよなぁ。 そーかぁ...。

それに書き方、これはま、今は今なりに“適当に きれ味”よく書けてると思うけど、

いつまた 持ち前のマヒした時の極端さがでるかわからない。 それは用心、用心。

に、してもまァ、まだよく生き続けてるねえ人間は。

くり返し、くり返しできて、まだこりないのか、ったく

このくり返し専門家。

 

やっぱ字より絵の方が目をひくのか。でもこれを字の方が魅力感じさせたりできたらいいだろうねえ。

 

正直を秘めて、十字架を下げた尼が、俺にきれいな命を持ってきてくれた。

おちついてしゃべるその小声は、だんだんと俺の確信をゆさぶり始めた。

世の中の汚なさを両手に持って眺めさせ、 やはりそのまま決断まで持っていかせた。

 

じっとしばらく考え、ふとカラに戻れた時、とたんに未熟になり首を横にふった。 すると鬼神とかわった目の前の尼女が命を武器に俺にとびかかってきた。とり残された俺の心はそのまま、俺は地にふせ、しばらくして死んだ。たった残されたその正直だけが、俺を天国へ運びながら。

 

愛の流れ方がかわった。新しさを秘めたその不愉快は、ひとりのやさしさだけに怯え続け、誰もいない暗闇へと おちついた。

大きな不幸を抱えたまま、愛しそこねた僕の部品が、矛盾にもそこいらに散らばっていく。

 

ability―――

 

運命を負えながら才能を欲しがる、ないものねだりだけにはかないものだ。 どうなれば満足というものに出逢えるのか わかったものじゃない。 人の顔を気にしながらの玉石採掘、いつまで続くのか。あてのない風はひっきりなしに吹き荒れる。しつこい皮肉は今日も濁流を流し続けているようだ。

 

死のうと思えばこの世の中の悪がもったいなく思える。

でもシラフで生きる以上、その逆の気持ちが生き方を覆い隠す。

ハラを立てたところで、ただバカらしいだけだ。何のためにハラ

が立つ、生きるためか、 うまく死ぬためか。 生き方を邪魔

されたくない はがゆさがある。

 

今正直に思う。 これからまた仲間が つまらない妄想と欲で溺れてゆくのに、その中でうまく生きようなんて、もう思わない。このままいけば、必ず誰かよく知ってる奴を殺すことになる。もうほとんど他人(ひと)にはわからないことだ。 いつもの“面倒臭さ”が上手いところで出たものだ。 もう自分の名前を誰かに言いたくもない。 全部、この世のくだらない汚なさといっしょに捨ててしまいたい。 死のうと思えばこの世の中の悪がもったいなく思える。 でもシラフで生きる以上、その生き方をしてしまう。

だけど所詮生き方選んだとしても、もう2つには別れられない。

この世に生きる特有のつまらない男はもうたくさんだ。自分だけが知る パラダイスへ、 早く行ってしまいたい。

 

神様がつくる前に、俺は幸福(しあわせ)を自分の手で創ったんだ。だから、汚れずに済んだ。 まがったとらえ方だが。

でもそれでいい。

 

計画もなにもなかった人生。時間を気にすることをやめた分、 生きることがラクだった。